私利私欲を追求する資本主義の豚

合法的に儲かればなんでもいいと思ってる欲豚サラリーマンです.家畜と社畜の二足のわらじ履いてます

ダウの犬戦略は有効なのか?

こんにちは。豚まんです。

米国株投資にはダウの犬戦略なるものがあります。これはマイケル・B・オヒギンズ がダウ30銘柄を一定の法則のもとにスクリーニングし、リターンがもっとも高くなる戦略をバックテストによって検証したものです。 

ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略
マイケル・B・オヒギンズ 

 

その戦略はいたって簡単。

戦略1 ダウ30銘柄から配当トップ10を抽出し、 均等に買い付ける

戦略2 さらにパフォーマンスを高めたいなら、上記10銘柄の中から株価が低いものを順に5銘柄均等に買い付ける

戦略3 パフォーマンスを最高に追い求めるなら、株価が下から2番目の1銘柄を買い付ける

1年後に全銘柄を売却し、同じことを繰り返す(同じ銘柄が抽出されるならそのまま保有しておいてよい)

本書の分析結果によると、1973〜1998年の期間で単純にダウ平均を買い付けた方法と比較した各戦略の年平均パフォーマンスは以下の通りとなります。

ダウ平均:13.0%

戦略1:17.9%

戦略2:20.7%

戦略3:26.3%

ポートフォリオの集中度合いを高めた方が良好なパフォーマンスを得られることがわかります。すごいですね。ただし、年度ごとの成績はばらつきが大きくなるので注意。

ここで戦略2と3のスクリーニング条件で「株価が低い」ことが挙げられています。これは単純に株価の絶対値が低いこと、つまり低位株のことを指しています。私は最初、前年度の株価パフォーマンスが悪いことと勘違いしたんですが違うんですね。

配当が高い上位10銘柄を選択することは、ある意味割安な銘柄を選別しているので理解できるのですが、株価そのものが安いことに関しては意味がよくわかりません。本書を読んでみても、納得のいく記述が無いんですよ。

「株価が低ければ低いほど、変動率が高くなる傾向がある」と書いてあるだけ。ボラが高いことと、パフォーマンスが良いことは必ずしも同じではないと認識してるんですが、、、なんのこっちゃ?

 

もう一つ気になる点としてはデータが古いこと。そこで最近の状況を確認してみましょう。この辺から調べるのがめんどくさくなってきたので、人様のブログから引用しますww

blog.livedoor.jp

16年間でダウの犬がダウをアンダーパフォームしたのはわずか4年だけ。これだけだとわかりにくいので、年平均の利回りで比較すると以下の通りとなります。

ダウ平均:6.3%

ダウの犬(戦略1):7.2%

パフォーマンスが昔と比べて落ちているのはリーマンショックの影響でしょう。それにしてもダウの犬戦略の有効性がわかります。

ところで、このパフォーマンスは1年に1回売買をするため、税金と手数料がかかるはずですが、その辺は考慮されて無いように思われます。はっきり言って過去16年のパフォーマンスで平均との差が0.9ポイントしか無いのでは、普通にDow平均のETFをストロングホールドしてた方に軍配があがるでしょう。試しに、パフォーマンスがプラスの年に税金が利益に対して20%かかると仮定すると、年平均利回りは5.0%に大きく低下します。

うーん、あんまり積極的に採用したい戦略じゃないかな。あえてやるなら、スクリーニングした銘柄は買ったらそのまま保有し、年度ごとに買い増ししていった方がいいかも。あと蛇足ですが、PERやPBRなど他の割安性指標とミックスしてさらにパフォーマンスを高めようとしても無駄だそうです。投資戦略はシンプルに限るという主張は納得性あります。

参考までに2017年のダウの犬はこちらになります。黄塗りが戦略2

f:id:capitalist-pig:20170129185556j:plain

Small Dogs on the Dow Have a Bigger Bite

 

それでは。